午前、十二時半
俺のプライベート用の携帯がけたたましく鳴る。
俺はしっかり睡眠をとらないといけないってプライベートの友達なら知ってるから、余程の事があったんだろうと飛び起きる。
しかし寝ぼけた頭で携帯の着信表示をみてやると、そこには間違えようのない名前。
『太口(たぐち)』
俺のバンドメンバーの一人。
俺はなんだよ……!と拍子抜けして、電話に出る。
「な……」
『架(かける)!なんでそんなに出んの遅いんだよ!お前なに考えてんの!スヤスヤ寝てる場合じゃねーんだよ!』
第一声で「何?」と聞こうと思ったのに、それさえもかき消される。
……とゆーか、正直太口のこんな声、初めて聴く。
怒鳴ってるのに、かすれてる。
太口と俺・野田架は、もう一人を加えてロックメインのバンドをしてる。インディーズではあれど、そこそこ名前が出始めてる。
Rocker’s Kitchen(ロッカーズ・キッチン)。
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6
12月
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